エントリーの考え方

ベストなエントリーポイントって何処?

エントリーについてよくよく考えてみた事あるでしょうか?

「新規にポジションを持つこと」と言ったらその通りなのですが、今回考えたいことは、「ベストなエントリーって何」、「ベストなエントリーポイントって何処」ということを考えてみたいと思います。ベストなエントリーポイントは、もちろん「波の反転の初動」がベストなエントリーポイントなわけで、言葉で言えば簡単で分かりきっている事なのですが、 みんな波の反転ポイントが分からないから苦労するわけですよね。チャートができ上がれば、反転ポイントはココ、と言えるわけですが、ぶっちゃけ、できる前のチャート見て反転ポイントをピンポイントで当てることはできない訳です。ただそんな事言っていてもトレードにならないですし、稼げないわけなので、今日はそのエントリーポイントについて深く考察してい見たいと思います。

そもそもエントリーとは? エントリーポイントとは?

結論から言ってしまえば、以下になると思います。

エントリーというのは、値動きの事実・証拠の積み重ねから、より確からしい方に賭ける事
エントリーポイントは、積み重ねた事実証拠をもとに自分の納得できるところ
エントリーのタイミングの早い遅いの違いは、事実・証拠の多いか少ないの違い

自分の中ではこのように言えるようになりました。こんなことが言えるのも勝てるようになってきてからのことです。重要なことで、自分はこれに気づくのに時間がかかって、タジタジ病やポジポジ病の克服に時間がかかりました。半年くらい苦しみましたか。それを克服してきたから言えることなんですけどもこれは真実かなと思っています。

値動きの事実・証拠ってなに?

では、ここでいう「値動きの事実・証拠」って何でしょうか。

「事実・証拠」とか難しい言葉を使っていますが、そんな難しいことはありません。高値切り下げ、安値切上げとか、Wボトム、Wトップなどのチャートパターン、水平線やトレンドラインでサポートされた、レジスタンスされた、ブレイクした、とかそんな当たり前のことです。自分の場合はあと移動平均線もレジサポ、ブレイクに利用します。少しFXをやっている人なら知っている事ばかりです。

実チャートでどのように事実・証拠を積み重ねエントリーをしたのか

ではこの「値動きの事実・証拠」をどのように積み重ね自分が納得できるポイントを探して、より確からしい方にエントリーしているのか、実際のチャートで見ていきたいと思います。

右のは2020年1月24日(金)の終わり時点の30分足チャートです。日足予報のシナリオの通り、この日は売り先行で考えていて、戻り売りを狙って行きたい日でした。リスクとしては、4時間足チャートでは上昇波のフィボナッチ38.2%の押し目候補で反転上昇する可能性があったことです。チャートパターンとしても前日安値より安値を切上げ、Wボトムになると反転上昇の可能性があると考えていました。

実際エントリーしたのは、30分足チャートの矢印ところでデイトレレベルで戻り売りを狙うには一番いいポイントでエントリーできたと思います。エントリーした時の利確目標は前日の安値。そこを抜ければキリ番109円まで50pips狙えるな、と考えていました。

では5分足チャートで実際のトレードでどのように事実・証拠を積み重ねてエントリーに至ったのか見ていきたいと思います。

ドル円 2020年1月24日(金)の5分足チャート

①10:00 東京時間
     H1戻り高値より高値切り下げ、M15SMAでレジスタンス、切上げラインを下抜けて下落。戻り売りが入ったのか?
     ただ東京時間だし、安値を更新するような値動きはなりにくい。しばらく静観

②12:00 東京時間
     キリ番109.5とM5MAを下抜いた。M15MAも下向きでレートを抑える効果がある。キリ番もレジサポ転換するかもしれない。
     ルール的にはM5MAでレジサポ転換すれば戻り売りショート可能。東京時間だしもう少し様子を見たい。エントリー見送り

③13:00~16:00 東京時間~欧州初動
     キリ番109.5、M5MA、M15MAも上抜いてしまった。この3つの要素では戻り売りは入らなかった。
     もう一段上の戻り売り候補( H1戻り高値とM30MA)を目指すかもしれない。キリ番109.5を下に抜けなければ、一旦上に行きそうだが、
     戻り売り候補で、このレジスタンス要素(H1押し安値、M30MA)とサポート要素(109.5、M5MA)で小レンジ又は小三角保ち合いにな
     りそう。高値を切り下げて、M5MAを下抜くところがエントリーポイントになりそうだ。
     逆行のシナリオとしては、H1戻り高値も上抜ぬいて、安値を切り上げると、もう一段上のH1MAまで上昇しそうだ。

④17:00~18:00 欧州時間
     案の定上昇はしたものの戻り売り候補で上げどまった。③のシナリオ通りエントリーポイントを待とう

⑤19:00 欧州時間
     下げてもM5MAでサポートされ、③より安値を切り上げた。もう一度上昇して、④の高値より切下げ、M30MAでレートを抑えられれば、
     三角保ち合いになる。③で考えたシナリオ通りの値動きになってきた。エントリーポイントとしては、この時点で3つ考えられる。
     1.④より高値切り下げて上昇が止まったところ。⑥レンジの上限からショート
     2.④より高値切り下げたところで極小レンジ⑥を下に抜け、切下げライン2も下抜け、 ④⑤⑥の小三角保ち合いの下ブレイク 、
       M5MAを下抜くポイント。⑦でショート
     3.M5MAを下抜いたあと、最後キリ番109.5でスキャルパーの利確が入り一旦上昇。⑥の極小レンジの下限とM5MAでレジサポ転換。
       もう上がない、戻り売りが入ったと決め打ちで⑧で出来るだけ高いポイントでショート

⑥20:00~21:00 ニューヨーク初動
     想定通りの値動きになっている。④より高値を切下げ三角保ち合い状態。
     2時間上げどまっている状態なので、このままこの小レンジを上抜かなければ、下へ行く流れ。
     ④の直上くらいに損切りを置いてショートも可能だが、まだ上に行くリスクがあるので、下抜けのプライスアクションを待とう。

⑦22:00~ ニューヨーク時間
     下への流れがでた。シナリオ通りショート。狙い通り⑤-2の値動きとなった。

⑧23:00~ ニューヨーク時間
     ⑤-3の想定通りの値動きで109.5で一旦反発した。M5MAと⑥のレンジ下限で上げどまった。
     ⑦でショートしていなければ、ここでショート。売り増してピラミッディングも可能なポイント。
     シナリオ通り通り、売りが入って109.5を下抜けていった。

⑨00:00~ ニューヨーク時間
     最後の逆行のリスクとして、前日安値より切上げWボトムになって反転する逆行シナリオ。
     売りが弱く109.5の直下当たりでモミモミして2~3時間経つと反転上昇の可能性がある。
     その場合はショートポジションを決済しなければならない。
     しかし0時の下落の勢いも強かったので、前日安値までは届きそうだ。
     少々急反発したが、1時に時間足が切り替わったところで戻り売りが入り前日安値に到達。
     前日安値を更新するかもしれないが、金曜日でポジションを週明けに持ち込みたくないので決済。

この日のトレードはこんな感じで考えてトレードしていました。全て値動きの事実・証拠の積み重ねだと分かっていただけたと思います。

まとめ

  • エントリーとは、値動きの事実証拠の積み重ねから、潜むリスクと狙える利幅を考え、より確からしい方向に賭ける事
  • 何か1つの事実、プライスアクション(手法)だけに着目してエントリーすると、②や③のポイントではダマシに合う。
  • 何処まで行ってもエントリーポイントは自分自身の納得解。そこで波が反転する保障はない。あるのは値動きの事実だけ。
    損切りになるシナリオも含め納得してエントリーすることが重要
  • 積極的にトレードするなら、狙った方向に巡行する事実を積み重ねるごとにピラミッディングもできる。
    エントリーポイント⑦⑧⑨⑩

それでは今年も淡々とトレード頑張っていきましょう!

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