レジサポ転換を利用したエントリー手法

https://youtu.be/a7DSPK6HiNA

レジサポ転換とは

 レジサポ転換(別名 ロールリバーサル)は相場のプライスアクションの一つです。今までレジスタンスだったラインをブレイク後、そのレートを試すために下がってきたとき、サポートになり下げ止まり、上昇を始める。逆にサポートだったものが、次はレジスタンスに変わるラインがレジサポライン。レジサポラインは水平線、トレンドラインで使われる事が多いですが、移動平均線でも機能することがあります。このレジサポ転換を利用することで優位性の高いトレードが可能になります。下記は典型的なレジサポ転換の図になりますので、FXをやられている人なら、見たことがあると思います。

レジサポ転換を利用したエントリーの優位性

レジサポ転換を利用したエントリーの優位性については、以下の3つがあげられます。これらの性質を理解した上で自分自身でその優位性を検証・実際のトレードでも実験してみることで、武器になります。

多くのトレーダがレジサポ転換というプライスアクションを知っていて、それを意識する

他の多くのFX系ブログや書籍で紹介されているようにレジサポ転換やロールリバーサルは多くのトレーダが知っているプライスアクションです。その為、実際のチャートで現れたとき、レジサポ転換になることが意識され、実際にそのような形でチャートが描かれるようになります。チャートはトレーダーの意識の集合体。多くのトレーダーの意識が傾いた方向にチャートは進みます。

エントリータイミングが取りやすい

  上の3図の様に、レジスタンスライン、サポートラインを何時ブレイクするか分かりません。突然ブレイクし急激にレートが進むことがあります。飛び乗ったときにはもう一旦利確が入り逆行、ということはだれしもあることです。逆指値を置いておく以外はブレイクの瞬間に飛び乗ることは難しいのです。ただし逆指値も万能ではなくダマシにやられることもあります。

 ところがこのレジサポ転換を利用すると、ブレイク後の押し目や戻り売りを仕掛けることになります。いわゆるエリオット波動の第3波目になります。いつ押し目や戻り売りが入るか分からない、と言われる方もいますが、レジサポ転換を考慮することである程度どのあたりで押し目、戻り売りが入るか想定ができるのです。デイトレレベルでもレジサポ転換の第3波目が出るには、ブレイク第1波目から数時間を要することがほとんどです。そのため、じっくり考えてシナリオを構築することができます。

エリオット波動の第3波に相当するので、利益が伸びやすい

この後で実際チャートでレジサポ転換のチャートパターンを示しますが、レジサポ転換での波はエリオット波動の第3波目にあたり、理論的にも一番伸びる波と言われています。実際に第1波目ブレイクの波に乗れるのは一部のトレーダだと思いますが、レジサポ転換後の第3波目は多くのトレーダーが新規に波に乗ってきます。またさらに反対ポジションを持っている負け組トレーダーもレジサポ転換の大波に気づきますので、ポジションを投げ出さざるえない状態になります。よってレジサポ転換後の波は大きく伸びるのです

レジサポ転換の注意点

レジサポラインはエントリー用と環境認識用の2種類がある

レジサポラインはエントリー用と環境認識用の2種類があります。デイトレでエントリーに使えるレジサポラインは1時間足以下のチャートで引けるラインになります。4時間足以上のチャートで引いたラインはどちらかというと環境認識用になりますので、エントリーのタイミングをとるためには使えないことが多いです

4時間足以上のチャートで引いたラインは誤差が大きいです。想定以上にオーバーシュートして止まったり、思っていたよりも手前で止まったりすることがほとんどです。 しかし1時間足以下のチャートで引いたラインも次の注意点の通り万能ではないので注意してください。

レジサポラインでぴったり機能する(反転する)とは限らない

  レジサポラインにタッチでエントリーをするとよく逆行します。またレジサポラインまで待ち構えていたら、手前で反転巡行することもよくあります。レジサポラインは多くのトレーダーには意識されていますが、そのラインでピッタリ機能するとは限りません。誤差はあります。レジサポラインの前後でレジサポゾーンという形である程度幅をもって認識することが必要です。この範囲でレジサポ転換し波が反転する可能性がある、と考えてトレードしましょう。実際には短期足のプライスアクションを見てエントリータイミングをとることになります。

レジサポラインは多くの人が意識するであろうラインを引く

 チャートはトレーダーたちの意識の集合体です。ですので多くのトレーダーが意識するであろうラインを自分のチャートにも引く必要があります。 自分だけが引いているラインは全く他のトレーダーから意識されていないので、そのラインでブレイクアウトやレジサポ転換などのプライスアクションが起きません。ダマシになることがほとんどです。

  水平線の場合は、キリ番や直近の高安、ネックライン、レンジの上限下限が意識されることが多いです。水平線は大丈夫だと思うのですが、問題はトレンドラインです。

 トレンドラインは自分で勝手に引けるラインなので、他の多くのトレーダーが引いてない可能性もあります。 トレンドラインの一般的な引き方は、ヒゲ先の高値2点以上を結ぶのが切下げライン、ヒゲ先の安値を2点以上結ぶラインが切上げラインになります。欧米ではバーチャート(終値だけを表示するチャート)を使う例が多いと聞きましたが、昨今の欧米トレーダーもロウソク足を使っている人の方が多いように思います。その証拠にロウソク足のヒゲ先を結んだトレンドラインは機能することが多いです。たんたんの日足予報やエントリーポイント解説のトレンドラインを参考にしてください。ユーロドル、ポンドドルはよく機能するこがあります。

実チャートでのレジサポ転換事例

トレンドラインのレジサポ転換(ポンドドル 2019年8月22日)

  • 高値切り下げの三角保ち合い、いわゆるディセンディングトライアングル
  • ①切下げラインを欧州時間にブレイク、ダウの短期上昇トレンド発生
  • ①~③ブレイク後調整で下落、切下げラインのレジサポ転換を試す動き
  • ブレイクから3時間後、③で反発。これは好例でピッタリ切下げラインに反応した
  • ①の高値を上抜き、ダウの短期上昇トレンドが継続
  • さらに買いが入り、ショート組が逃げ急上昇、③~⑤でエリオット波動第3波となる

小ネックライン、切上げラインブレイク後のレジサポ転換 & M15MA100 レジサポ転換(ユーロドル 2019年8月1日)

  • H1チャートでは下降トレンド中。安値更新を狙う場面
  • ①で小ネックライン(キリ番1.115)、切下げライン、M15SMAをブレイク。短期のダウ下降トレンド発生
  • ②で高値試し、小ネックライン(キリ番1.115)で上げ止まり、M15SMAもロウソク足を抑えるように水平から下落に向きを変える。レジサポ転換後に急落

サポートラインのレジサポ転換 ユーロドル 2019年7月1日

こちらはレンジブレイクの第1波からレジサポ転換の第3波まで9時間かかっている事例です。

  • ②   東京時間 レンジをブレイク。第1波目
  • ③~⑦ その後、下落が続かず逆三尊を作って一旦調整で上昇
  • ⑧~⑩ 下落の起点②付近がレジサポゾーンになるが、若干②を上抜いて上げ止まり、小Wトップから下降をはじめ第3波となる

環境認識用に使う4時間足以上のレジサポライン事例 

上記は4時間足と日足のチャートです。水平線でレジサポ転換していますが、日足、4時間足レベルだとヒゲで抜けたり、届いていなかったり、ゾーンでとらえた方がよかったりというのがよく分かると思います。日足、4時間足レベルで引いたラインを1時間足以下のチャートの高安でラインを調整してしてあげるとある程度機能し易くなります。

それでは今日も淡々とトレード頑張っていきましょう!

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